MENU

欲望と罪悪感のあいだ

2024年2月20日、富士フィルムがX Summit TOKYO 2024を開催した。私もYouTubeで視聴しました。個人的に気になっていた、X100シリーズの後継機種であるX100VI。以前に愛機だったX100Fを手放して以降も、たまに富士のカメラが気になるんですよね。X100VIは高画素化されクロップも使えそうだし手ぶれ補正まで付いてきた。いいじゃないか…欲しい、どうしよう。そう考えながら新しい機材を求める心情について書いてみたので、暇つぶしに見ていってください。笑

新しいカメラを手に入れるかどうか──そんな心情に揺れ動く。写真趣味人としてはもちろん、機材選びやそれを使いこなす喜びも楽しみたい。新たな機材に心が揺れ動き、その魅力に惹かれつつも、お金を費やすことへの罪悪感が胸を締め付ける。私には2本の腕しかなく、同時に複数のカメラを操ることはできないのだ。

新しい機材──それはまるで未知の世界への扉を開くようなもの。技術の進歩とともに生まれる革新的な機能、驚異的な画質(クラシックな機材についてはその逆)、そして手にした瞬間の喜び。写真趣味人にとって、これらはたまらないもの。新しい機材を手に入れることは、まるで新たな冒険に挑むような気分にさせてくれる。

しかしその一方で、過去を共にした相棒との別れが待っている。手に馴染んだ機材との別れは、まるで古き友との別れのようで、少なからず寂しさが心をよぎる。新しい機材に魅了される一方で、古き良き時に対する郷愁の念にかられはじめるのだ。

機材選びのプロセスは、時に迷いや不安を伴う。新機材に惹かれる心と、愛着ある機材への感謝の気持ち。どちらも相反する感情だが、写真趣味人であるならばこの葛藤と向き合わなければならない。新しい機材を手に入れることで広がる可能性と、それに伴う技術向上への期待。しかし、過去との決別は容易ではない。

そして、欲望と現実との狭間に立つ罪悪感。新しい機材への投資は決して小さな出費ではない。お金を手放す瞬間、一瞬だけでも心に引っかかる「これで本当に価値があるのか?」という疑問が頭をよぎる。しかし、写真は私の生活にとって欠かせない一部。その価値に相応しい機材を手に入れることは、一つの喜びでもある。

悩み、葛藤、喜び──これらが交錯する瞬間こそが、写真趣味人にとっての醍醐味だ。新しい機材を手に入れる冒険、それはまさに自らの写真の旅路を刷新し、広げる一歩となる。欲望と罪悪感の狭間で揺れながらも、写真という趣味の世界に没頭することで、心に残る瞬間を切り取っていくのだ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次